内科・生活習慣病/糖尿病

このような生活習慣ありませんか？

• 異常に喉が渇き、よく水を飲む
• 尿の量、頻度が増えた
• 尿から甘いにおいがする
• すぐに疲れるようになった
• 休んでも疲れが抜けない
• 目のかすみ、視力低下がある
• 傷が化膿する、治りにくい
• 手や足にしびれを感じる

主な原因

2型糖尿病は、食べ過ぎ・飲み過ぎ、運動不足、喫煙、肥満などの生活習慣の乱れによって、インスリンの分泌量が低下したり十分に作用しないことで発症します。また遺伝の影響も少なくありません。
1型糖尿病は、自己免疫疾患などを原因として膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンがまったくまたはほとんど分泌されなくなることで発症します。

主な症状

糖尿病は、症状の乏しい病気です。以下のような症状が出る頃には、ある程度進行していることが多くなります。
進行し網膜症・腎症・神経障害を合併している場合には、目のかすみや視力低下、むくみ、蛋白尿、手足のしびれなどの症状も引き起こされます。

• 喉の渇き、多飲
• 多尿、頻尿
• 倦怠感、疲労感
• 皮膚の乾燥

治療法

食事療法・運動療法を中心とし、必要に応じて薬物療法を導入します。お薬を飲むことに抵抗がある方もいらっしゃいますが、そういった方ほど早期に受診し治療を開始することが必要になります。
実際に、食事療法・運動療法のみで血糖をうまくコントロールできている方はたくさんいらっしゃいます。

予防法

糖尿病の予防では、食事と運動に気をつけることが特に大切になります。
糖尿病ではない方も、今一度食生活・運動習慣を振り返り、必要に応じて改善を図りましょう。

このような生活習慣ありませんか？

• しょうゆ、ソースを料理にかける
• 味の濃いもの、塩辛いものをよく食べる
• 外食が多い
• 野菜や果物をあまり摂らない
• 喫煙をしている
• お酒をよく飲む
• 運動習慣がほとんどない

主な原因

本態性高血圧は、塩分の摂り過ぎ、喫煙、野菜・果物の不足、運動不足、ストレスなどの生活習慣の乱れを主な原因とします。
対して二次性高血圧の原因となるのは、副腎腫瘍、下垂体腫瘍、腎臓の血管狭窄、甲状腺機能異常などの病気です。

主な症状

高血圧は、その進行の程度にかかわらず、ほとんど自覚症状がありません。
稀に、頭痛、めまい、肩こりなどを引き起こすことがありますが、これらも多くの方は、高血圧と結びつけて考えることがありません。
自覚症状が乏しい病気であるからこそ、早期発見のためには定期的な血圧測定が重要になります。

治療法

食事療法・運動療法が中心となります。食事療法では、特に塩分摂取量のコントロールが重要となります。1日6g未満を目指しましょう。香辛料や出汁をうまく使う、そもそもの食事量を減らす、外食を減らし自炊をするといった小さな工夫の積み重ねが大切です。味付けが物足りないという場合には、一品だけ小皿でしっかりと味付けをしたものを作る、といった方法も有効です。
これらの治療で十分な効果が得られない場合には、薬物療法を導入します。

予防法

治療法と同様に、塩分摂取量の抑制がポイントとなります。予防の場合には、1日8g未満を目指します。
また週に3日以上は、20～60分のウォーキングなどの運動を取り入れましょう。買い物・通勤の時間を含んで構いません。

このような生活習慣ありませんか？

• 食べ過ぎてしまうことが多い
• 脂っこいものをよく食べる
• 運動習慣がほとんどない
• 肥満気味、若い頃より太った
• 喫煙をしている
• よくお酒を飲む
• 脂肪分、糖質をよく摂る

主な原因

食べ過ぎ・飲み過ぎ、脂っこいものの摂り過ぎ、喫煙、運動不足などを主な原因とします。

主な症状

高血圧症と同様、その進行の程度にかかわらず、ほとんど自覚症状がありません。
健康診断などで関連する数値の異常を指摘された時には、必ず再度医療機関を受診し、必要な検査・診断を受けてください。

治療法

食事療法・運動療法・薬物療法を行います。
食事療法においては、1日3食を決まった時間に摂る、暴飲暴食・脂っこいものの摂り過ぎを控える、食物繊維をしっかり摂る、塩分を控えめにするといったことが大切です。
運動療法では、週に3日以上、20～60分の有酸素運動に取り組みましょう。お買い物・通勤の時間を含んで構いませんが、やや早足で歩くことがポイントとなります。
薬物療法では、悪玉コレステロールや中性脂肪の値を下げる薬を使用します。薬に頼り切らず、食事・運動療法
を継続してください。

予防法

脂質異常症の予防においては、食生活や運動習慣の見直しが重要となります。

このような生活習慣ありませんか？

• 暴飲暴食をしてしまう
• 味付けの濃い食事が好き、外食が多い
• 早食いをすることがよくある
• スイーツなど甘い物が好き
• 野菜、果物をあまり摂らない
• 喫煙をしている
• 運動習慣がほとんどない
• 生活リズムが不規則

原因

食べ過ぎや飲み過ぎ、塩分の摂り過ぎ、野菜・果物の不足、喫煙、運動不足など、さまざまな生活習慣の乱れが原因となります。

症状

基本的に自覚症状はありません。
ただし、放置していると動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中をはじめとする合併症のリスクが高くなります。

治療法

食事療法・運動療法を組み合わせて肥満を解消することが大切になります。
ただし、過度な食事制限は栄養不足や筋力低下のリスクを、過度の運動はケガや心疾患のリスクを高めるため、必ず医師と相談してその内容を取り決めましょう。
また糖尿病・高血圧症・脂質異常症を合併している場合には、それらに応じた薬物療法も導入します。

予防法

メタボリックシンドロームの予防においては、肥満の解消を念頭に置いた食生活や運動習慣の見直し、禁煙が重要になります。

このような生活習慣ありませんか？

• あん肝、レバー、モツ等、魚の内臓など、プリン体を多く含む食品をよく食べる
• 暴飲暴食をしてしまうことが多い
• お酒を飲み過ぎている
• 脂っこいものをよく食べる
• 野菜・海藻類をほとんど食べない
• 水、お茶などの水分をあまり摂らない

原因

プリン体の摂り過ぎを主な原因とします。プリン体は、レバーなどの内臓、赤身肉、ビールなどのアルコールに多く含まれています。

症状

先述の通り、高尿酸血症と診断された段階では無症状です。放置して痛風発作を起こすと、足の親指の付け根、足関節（足首）、足の甲、アキレス腱の付け根、股関節、手関節（手首）などが激痛に見舞われ、赤く腫れます。
痛風発作は、繰り返すほどに症状が強くなり、また発作の間隔も短くなっていきます。

治療

生活習慣の改善と薬物療法を行います。
生活習慣の改善においては、食事療法が中心となります。アルコールなどプリン体を多く含む食品の摂り過ぎ、食べ過ぎを控え、栄養バランスの整った食生活を送ります。
発作時には消炎鎮痛剤を使用し、発作が治まってから尿酸値をコントロールするお薬を長期間、内服していきます。

予防

尿酸値を意識した食生活を送ることが大切です。
食べ過ぎ、飲み過ぎを控えます。特に、ビール、魚卵、鶏卵、内臓系などは控えめとし、野菜・海藻類・水分を多く摂るようにします。
ウォーキング、緩いジョギングなどの負荷の軽い有酸素運動も有効です。